ヨーロッパサッカー最新システム
既にこれまでのサッカーの歴史において、試されたことのないシステムはないと言ってもよいでしょう。
そのため、まったく目にしたことがないというシステムを新たに生み出すというのは難しいかもしれませんが、既存のシステムに新しいエッセンスを加えることで日々、サッカーのシステムは進化し続けています。
特にヨーロッパサッカーでは頻繁に新しいシステムが誕生し、旋風を巻き起こしてきました。
現在のヨーロッパサッカーのシステムですが「トランジション」と呼ばれる、攻守の切り替えに重点を置いた4-3-3のシステムを採用するチームが増えています。
4-3-3のメリットはピッチ全体に選手を均等に配置できることで、ボールを失った際に相手に広大なスペースを与えません。そのため、どの位置からでも素早くボールを奪い返すためのアプローチを行うことができます。
なお、4-3-3に似たシステムには4-5-1がありますが、4-3-3の方が前線の選手が多いため、より高い位置でボールを奪取し手数をかけずにゴールに迫ろうとする意図が見られます。
この他には、試合中に複数のシステムを使いこなすこともヨーロッパサッカーの最新システムのトレンドになっています。
特によく見られるのが、4バックのチームが攻撃時、中盤の選手をDFラインに降ろすことで3バックになるシステムです。これによってDFラインに降りてきた中盤の選手は、相手チームのプレッシャーが軽減されボールを簡単に捌くことができます。また、3バックになった際に両サイドバックは若干インサイドよりの高い位置にポジションを取り、ゲームメーカーの役割を担います。
わざわざ中盤の選手が最終ラインに降りて、両サイドバックを中盤に持ち上げることは非効率的なようにも考えられますが、サイドバックがインサイドよりの中盤にポジションを取ることで、自然とパスコースが増える選手の配置になるというメリットもあります。